メモリンにはホモシステイン値の正常化に関わる3種類のビタミンと、抗酸化作用に関わる2種類のビタミン、エネルギー産生・代謝に関わる2種類のビタミンが、研究報告に基づく有効量で配合されています。

※「30歳の1日の必要量」と「許容上限摂取量」は【第6次改定日本人の栄養所要量】,「50歳~69歳および70歳以上の数値」は日本人の食事摂取基準(厚生労働省)より
上限摂取量は、サプリメントに対する上限摂取量(ULS:Upper Level for Supplements)
アメリカ栄養評議会(The Council for Responsible Nutrition:CRN)

高齢者とビタミン

高齢者では、ビタミン類の欠乏が問題になります。
葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12はいずれが欠乏しても血中のホモシステイン濃度が上昇します1)

高齢者ではホモシステインが高値になりやすいことがわかっていますが、その機序は明らかでない部分が多く、ビタミン類の不足が原因であるという科学的根拠は不十分です。

認知機能との関係については、、ホモシステイン高値は認知症と関連するという報告も数多くあり2-3)、ビタミンB12欠乏症と認知症との潜在的な関連性についても様々な報告があります4-5)

ビタミンB12が欠乏すると血中のホモシステインが蓄積し6)、神経伝達物質の代謝に必要とされる物質の値が低下する可能性があります 7)
観察研究では、ホモシステイン値の上昇と、アルツハイマー病および認知症の双方との間に明白な因果関係が示されており8-9)、低ビタミンB12も認知機能低下と明らかに関連性がみられるとの報告があります10)
ただ、高齢者を対象とした介入試験では、ビタミン B12 や葉酸投与による認知機能への効果に関しては一致しておらず、いまだ結論付けられていません11)

血中のビタミン B6 や B12 濃度の低値は高齢者の脆弱性や身体機能の低下との関連性の研究報告もあり11-12)、ホモシステインに関連するビタミン類が不足状態になりやすい高齢者は、積極的に摂取すべきという意見も多いようです。

  1. Selhub J. The many facets of hyperhomocysteinemia: studies from the Framingham cohorts.J Nutr 2006; 136: S1726‒30
  2. Seshadri S, Beiser A, Selhub J, et al. Plasma homocysteine as a risk factor for dementia and Alzheimerʼs disease. N Engl J Med 2002; 346: 476‒83.
  3. Clarke R. B‒vitamins and prevention of dementia. Proc Nutr Soc 2008; 67: 75‒81.
  4. Schulz RJ. Homocysteine as a biomarker for cognitive dysfunction in the elderly. Curr Opin Clin Nutr Metab Care 2007;10:718-23.
  5. Malouf R, Grimley Evans J. Folic acid with or without vitamin B12 for the prevention and
    treatment of healthy elderly and demented people. Cochrane Database Syst Rev
    2008; 4: CD004514.
  6. Carmel R. Megaloblastic anemias. Curr Opin Hematol 1994;1:107-12.
  7. Hutto BR. Folate and cobalamin in psychiatric illness. Compr Psychiatry 1997;38:305-14.
  8. Seshadri S, Beiser A, Selhub J, Jacques PF, Rosenberg IH, D’Agostino RB, et al. Plasma homocysteine as a risk factor for dementia and Alzheimer’s disease. N Engl J Med 2002;346:476-83.
  9. Clarke R, Birks J, Nexo E, Ueland PM, Schneede J, Scott J, et al. Low vitamin B-12 status and risk of cognitive decline in older adults. Am J Clin Nutr 2007;86:1384-91.
  10. Matteini AM, Walston JD, et al. Markers of B-vitamin deficiency and frailty in older
    women. J Nutr Health Aging 2008; 12: 303‒8.
  11. Bartali B, Semba RD, Frongillo EA, et al. Low micronutrient levels as a predictor of
    incident disability in older women. Arch Intern Med 2006; 166: 2335‒40
  12. Clarke R. B-vitamins and prevention of dementia. Proc Nutr Soc 2008;67:75-81.

ホモシステイン正常化作用

ホモシステインは、必須アミノ酸のメチオニン代謝における中間生成物です。ホモシステインは葉酸によりリサイクルされ、メチオニンに戻ることで、メチオニンが体内で有効に使われます。ビタミンB6およびB12はそれに補助的に関わり、メチオニン代謝に重要なビタミン群ですが、近年、加齢にともない上昇する血漿中の高いホモシステイン値が、アルツハイマー病発症の危険因子であることがわかってきました。血中のホモシステイン値が高くなるとホモシステインは自己酸化を起こし、その酸化ストレスが動脈硬化、アミロイドβ蓄積、神経細胞死などを生じ、認知症を促進するとされています。

ビタミンBによる血中ホモシステイン濃度と認知機能障害との関係

英国オックスフォード大学の薬理学のデイビッド・A・スミスらの研究グループは、アルツハイマー病の認知機能の障害と関係する脳領域の萎縮を予防する手段として、ビタミンB による血中のホモシステインの濃度を下げることが有効であるかを、MRI による脳画像計測の方法を用いて調べた。

VB摂取群は、脳の萎縮が優位に抑えられた。

Douaud G, Refsum H, de Jager CA, et al. PNAS 110 (23) 9523-9528, 2013.

 

メモリンの成分とうつの関係について詳しい説明は

「メモリンとうつ」(もっと知りたいメモリン)

メモリンの成分とホモシステインに関する詳しい説明は

メモリンとホモシステイン」(もっと知りたいメモリン)

抗酸化作用と認知機能

1998年~2000年に行われたアメリカ・ブルームバーグ公衆衛生大学による「抗酸化物質とアルツハイマー病」に関する疫学研究において、ビタミンEとCの栄養補助剤を一緒に摂取した人、ビタミンEとビタミンCを含む複合ビタミン剤を服用している人はアルツハイマー病になりにくいことが報告されました。(アメリカ神経学会雑誌「Archives of Neurology」,2004,JAN)

ビタミンB1は糖質の代謝を促してエネルギーを生み出す酵素の補酵素としての働きがあり、脳の中枢神経系や、末梢神経の機能を正常に保ちます。ビタミンB2は三大栄養素の内、特に脂質を燃焼させ、エネルギー代謝や細胞の新陳代謝を促進し、発育や美容に関わります。

また、ビタミンB2は強い抗酸化力を持つ酵素のひとつ、グルタチオン・ペルオキンダーゼとともに働いて、脂質が酸化されたときにできる有害物質である過酸化脂質を分解します。過酸化物質がこれが動脈硬化やがん、老化、認知症障害などが引き起こすと言われています。
過酸化脂質の生成を抑制するビタミンEと一緒に摂取すると効果的であることが報告されています。